夏季頭痛の小説捨て場

小説捨ててあります

―――羽音――― 第一話【誘】

―――羽音―――   
製作:製作してない製作委員会 
著:夏風邪

初心者から毛を抜いたようなks文才ですが、よかったらどうぞw

 

『現実は小説より奇なり』という言葉をご存じだろうか。
そう、言葉通り、「現実というものは小説の中の出来事よりも奇妙なもの」ということである。
たとえば、心霊現象、あれが例になるだろうか。

まぁ、そんなこんなで
もしあなたが、『小説より、または小説並の奇』に巻き込まれたら、どうしますか?

 

――――――20XX年、東京、午後10時
「……はっ、はぁ、はぁ…」
走る
「………っ!!」
逃げる

「ッッ!!」
なぜ、逃げる?
「…あ、あぁ………」
怯える

何故、怯える?

人間は、どんなに強かな者でも、【死】に直面したとき、「泣く」ほどの恐怖をおぼえるという。
そう、「彼」は
「ぅう……うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
【死】に、近寄りつつあった


時はさかのぼり、2日前……
「ぅあぁ……ダリィ…」
学力のレベルで言ったら「普通」な、ごく一般的な高等学校に通う少年、「白河 舜(しらかわ しゅん)」は、背伸びをしながらそう呟いた。
学力テストも終わり、疲れ果てていたのだ。

彼、「白河 舜」は、ルックスは「普通」、学力も「標準」なごくごく一般的な、「普通」少年だった。
長けていることと言えば、スポーツがかなりでき、体育などの成績が非常に良いことくらいだ。
少しだけ気が軽かったりもするが、不良なわけでもなく、喧嘩もしない。
そんな彼はいま帰宅している途中だった。

「……あぁ、そういや今日【パチモンファンタジー】の発売日だったっけ…」
などと独り言を呟く舜に、もう一人少年がやってきた
「うぃぃっっす!!!!なんだなんだ!!?テンション低いぞシュ~ンww」
「…ったく、今日もテンション高ぇな、昂寺」
元気なさげだった舜に元気よく挨拶した彼は、舜の幼馴染であり、親友の「天丈寺 昂寺(てんじょうじ こうじ)」という。
名前に【寺】が二つ付くことから『てらっち』やら『寺男(てらお)』とかいう謎の愛称で呼ばれたりしている。
とうぜん彼はその愛称を拒んではいない、むしろ『逆に呼んでくれ!』とでも言わんばかりだ。

「おぅ!俺のスローガンはいつでもHIGHTENSION、だからナ!」
「なんで『ハイテンション』英語で言った……」
仲は悪くないのだが、テンションについていけず、去年あたりから少しだけ距離が離れている…
まぁ、俺が一方的に遠ざけてる感じだが……
舜はつい、今の言葉が口から洩れそうになった

「……ま、いつも接してくれて、感謝、かね」
小声でつぶやく
「おぅ?なんか言ったか?」
「なんでもねぇ」
小さく、笑いがこぼれる


学校から二人の家まではかなり遠い
二人の家の場所は違っているが、近くはあるため、しばらくは二人で移動することになる。

帰路を疲れながらも歩いていると、二人の女子生徒に声をかけられた。
「おっ、舜に昂寺じゃん、今帰り?」
「おにーさん、今日はゆっくりだね」
初めに口を開いた、舜と昂寺を呼び捨てした少女は、幼馴染の「園山 みさき(そのやま みさき)」
その次に、舜を『おにーさん』と呼んだ少女は、彼の妹であり「白河 由紀(しらかわ ゆき)」という。
みさきは小学校からの知り合いだが、かなり仲が良い、特に昂寺とは。
元気がよいところが似ているからだろうか………
由紀の方は、人見知りで、昂寺やみさき以外には友達がいない。
外見的には、幼さが残るかわいらしい少女なのだが……
「……ま、世界にはいろいろあるわな」
「なに?独り言?」
「あっ!そういやコイツさっきから独り言いっててさ!ちょっと変なんだよっ」
「おにーさん、透明人間とお友達になったの?」
やばい、なんか変な雰囲気になってしまった
つい独り言を言ってしまう性格があだになったか……
舜は、『とりあえず』後悔しておいた。


4人そろって帰宅する
「なんか、小学校のころ思い出しちまうな……」
ふと、幼かったあの日を思い出す。
学校帰りに菓子屋によったり、鬼ごっこや、駆けっこをしたりもした。
…もちろん、ちょっとやんちゃもしたり
彼らはいつも4人だった。
他に友達がいないわけでもないが(由紀はのぞく)、なぜか遊ぶときは、必ずこの4人だった。
ふと昂寺が「みさきって、あの頃はけっこうおとなしかったよな」などと言った。
そうかなぁ?と笑うみさきにつられ、皆も笑っていた。
今度は舜が話題をふる
「昂寺は、変わってねぇどころか悪化したよなw」
「アッカ!!?悪化とはなんだ悪化とはっ」
と、昂寺は彼が想像した通りの反応を示す。
皆は再び笑みをうかべる
やはり、皆面白い奴だ、と舜は心の中で呟いた。


分かれ道に着いた
みさきとはここでお別れだ。
「…じゃな、みさき」
「また明日!だな」
「……またあした~」
俺たちは手を振る
みさきは振り返す
当然の行動ではあるものの、やはり心が温まるような気がする…
「さてと、俺らも早く帰ろうぜ……」
再び帰路につく
ここからでもまだ遠い
なぜこんなにも遠いのかって?
昂寺は知らないが、うちは小さいころに引っ越してきているため、土地が街のはずれにしか残っていなかった。
というわけで、しかたないので「そこ」に住むことになった。だから遠い。
「まぁ、寄り道とかできてありがたいけど」
おっと、また独り言を口走ってしまった。


「あ、俺ちょっと【パチモンファンタジー】買って帰るからさ、先に帰っててくれ」
商店街のあたりまで来ると、舜はそう言った。
【パチモンファンタジー】とは、今話題のRPGで、本日発売だった。
内容は【パチオンモンスター】とかいうわけのわからない気持ち悪い生物を倒す、冒険系のゲームだ。
ただ、モンスターのグラフィックが非常に気持ち悪い
なぜ好評なのかは不明である。
「おぉ、そうか、わかった!…ゲームばかりやるなよぉ?」
「お前は筋トレばかりやるなよ、勉強しろ」
などと漫才まがいの行動をとる。
ちょっとしたコミュニケーションのひとつだ。
「おにーさん、一緒に帰らないの?」
寂しそうな表情で妹の由紀が言う。
困ったような妹の表情に、微小だが舜の心に罪悪感が突き刺さる。
「おぉ、悪いな由紀、この熱血バカと帰ることにしちまって…」
「おい」
昂寺に突っ込まれる。
「おっと、じゃなかった。悪いな、一人で帰らすようなことになっちまって……」
しかし、漢は冒険に憧れるものっ、そう簡単にはとまれないさ!
「うん、わかった、じゃぁねおにーさん……」
「おぅ、ホントワリィ」
謝っておく
「ううん、いいよ…、『おとこはぼうけんにあこがれるもの、そうかんたんにはとまれないさ』、だもんね」
え?何々?テレパシー?心読んだ系な?
さっき思っていたことを正確に言われたせいか、驚いた。
だが、気のせいということにして、考えるのをやめた。
「んじゃ、二人ともまたあとで」
「おぅ!!早く帰れよ!!」
二人と別れ、ゲーム屋へ走る。

 

商店街を駆け抜け、いつも通っているゲーム屋へたどり着く。
もう舜は常連になっていたため、他の客や店長とも顔見知りだ。
「おぅ、舜、とっといたぜ!」
「うぃっす店長、ありがてぇ!!」
いつもとは違うテンションで会話をする。
舜ほどの常連客ならば予約なしで「とっといてくれ」と言えば、200円ほど高くなるが、商品をとっておいてくれる。
そういうあたり、店長は器の大きな人物なのだろう。
「うっし、ゲット」
【パチモンファンタジー】を入手し、機嫌が微妙に良くなる。
すぐにでも帰ろうと思ったが、他にも客がいたため(常連の)会話をしていくことにした。
「おぉ。白河氏、【PF】はもう入手しましたかな?」
舜のことを「白河氏」とよんだ小太りの青年、彼もまたここの常連である。
ちなみに【PF】とは【パチモンファンタジー】の略である。
発売が発表されてから数日後にできた省略名だ。
「あぁ、いましがた、な」
【パチモンファンタジー】もとい【PF】はアドホック通信を使い、近くにいるプレイヤーと協力プレイも可能だった。
せっかくてにいれたので、通信を試みたが
「っと、本体は家に置いてきたか……」
「そうでありますか白河氏……、では、協力はまたの機会に」
「おぅ」
そう、このゲームをプレイするためのハードは家にあるのである。
舜は意外と真面目なところがあり、校則は一つも破っていない、つまり、ゲーム機を学校に持ち込むようなマネはしない。
「さて、かえってさっそくプレイだぜ」

 


帰宅していた
それは普通だった
ただ、いつもとは違う雰囲気が、街中に広がっているのに彼、舜は気が付いた。
いつものにぎやかな雰囲気に交じり漂う、「異質」な、オーラのような、特殊な雰囲気。
いつもとかわらない、ケーキ屋から放たれる甘い香りやパンの香りに交じった、鼻をつく、不思議な香り。
その「異質」な空気は、路地裏、そう、もう閉まっていると思われる、店のような建物の間から発せられていた。
その「空気」は、『日常』を引っ掻き回すような、『この世のモノ』とは到底違う、そう言うならば
(…異……世界?)
まさかな
そう彼は思った
そのまま無視しようと思った、しかし
体は、無意識のうちに、その「空気」の出所へと向かっていた
引き返す気は、起こらなかった
非常に不思議な雰囲気に、すいこまれるように、身を動かす
「……やばい、か?」
そんな気もしなかった
何故だろうか

路地裏へ入る
夜な為か、やはり暗い
とくに何もなかった
(気のせい、だったか?)
そう思っていたが、歩いていくうちに、灯りを見つけた。
紫色の、灯りを

そこには人がいた
若い、自分よりも若い、つまり
(子供?)
小さな少年だった
「…物好きなもんだね」
少年は口を開く
しかし、声が重くまるで年寄りのようだった
いや、声そのものは、すこし高い感じの【少年】の声だが、これはとても表現しづらい。
そう、舜が初めに感じ取っていた『違和感』と『雰囲気』
それがきっと彼の意識をかく乱しているのだろう、いやそうとしか言いようがない。
「……物好き?」
恐る恐る、その少年に問いかける
少年は、鋭い目つきでこちらを見る
なぜか、恐怖をおぼえる
「……どうでもいいこと…、それよりも、なにか買っていくんじゃ、ないのかい?」
何?買っていく?
話がかみ合っていないものの、一つだけ理解した
ここは、物が売っている、そう「店」であること。
「なにが、売っているんですか?」
舜が聞くと、少年は
「お前の、明日を変える、お守りをね……」
と答えた
お守り……
なぜか不安でならなかった
(明日が、変わる?)
意味が理解できていなかった
脳の回転が速くなる
だが、とうてい意味を解読することができなかった
ただ、頭の中から、明日が変わる、という言葉がはなれなかった
不安で、冷汗が頬をつたう
そんな最中、少年は再び口を重く開く
「おや、でも、お前はもうもっているね……」
その言葉に彼の思考は一時停止した
その後で、自分が震えていることに気が付く
怖いわけでもなかったのになぜかがたがたと、震えている
もう、持っている…!?
訳がわからなくなった
そして舜は
「………っ!!」
意味もなく、逃げ出してしまった
思えば、これは大失敗だったのかもしれない

 

死に直面したものの、なんとか生き残ったとでもいうような顔で、舜は帰路についていた
覚束ない足取りだったので、ふらふらと、なんども転びそうになったが、なんとか家に着いた
「……なん、だったんだ」
彼は冷汗でびしょびしょだった
運動をしたわけでもないのに、一気に全身に疲労が走った
(お前の明日を変える……)
この言葉がふたたび蘇り、彼はびくついた
「っっ、なんなんだよ…くそっ」
叱咤する
怒りではないが、少しストレスが溜まってしまっていた
「今日はもう寝よう……」
家に入ると、妹がかわいらしく出迎えてくれたが、舜は気にせず、ふらふらと部屋へ向かい、そしてベットに倒れこんだ。
眠れたか、といわれると、全く寝ていない
理由はいわずともわかるだろうか
彼はずっとベットの上で震えていたという

 

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はい、ksでしたね~ww
ラストなんで怯えたしwて思った人もいるかと思われますww
いや、まぁ時間見つけて適当に書いた小説なんてこんなもんですよww
まぁ、お時間ありましたらちょいと見てくださいな
以上、夏風邪でした!!